解説 鳥見ラン・「初見録」及び「カメラ変遷記」

解説 鳥見ラン・「初見録」及び「カメラ変遷記」

 鳥見ランも二年目、冬鳥は3シーズン目となるので私の鳥見初見リストを作成することにしました。鳥見ランとしていますが実はジョギングと鳥見を兼ねてやっています。探鳥地を観察ポイントから観察ポイントへ機材を背負って走る、というのが私の鳥見スタイルです。今のところ数キロから時に5-6キロ近くを走っています。

 

 「カメラ変遷記」も一緒に掲載していこうと思います。これはそのうち動画化します。野鳥撮影を全くのカメラ初心者から歩み始めた自分ですが、これから野鳥撮影を始めようとする人の参考になればと思います。

 

 「初見録」は、殆どというか、完全に自分のための記録です。初見とは基本、初撮りということです。再掲は、初見の写真が良くない、あるいはより良い写真が取れた場合、再掲しているということです。なお、他に傑作集みたいなページも作れればと思います。

 これは24節季にあわせた四季ごとにファイル更新をしようと思います。今のうち作っておこうと思います。この作業、現時点に追いつくのにどのくらいかかるか分かりませんが、何種類になるのかを、楽しみに、ゆるゆる作っていきます!

 

■冬鳥 立冬:1月7日頃 ~ 大寒:2月3日頃まで

■春鳥 立春:2月4日頃 ~ 穀雨:5月4日頃まで

夏鳥 立夏:5月5日頃 ~ 大暑:8月7日頃まで

■秋鳥 立秋:8月8日頃 ~ 霜降:11月6日頃まで

 

2020年冬鳥 鳥見「初見録」/「カメラ変遷記」

 

 2020年~2021年・冬鳥「初見録」

 鳥見を始めたのは2020年の11月15日からでした。元々、第二の人生、定年後の自分らしさの模索をしていたころに始まったコロナ禍で在宅ワークが増える日々に始めたジョギングや地元散歩から発展したものです。

 ただ、私は幼少の頃から私は鳥が大好きで、小学生の時に初めて購入した図鑑が平凡社の鳥類図鑑でした。小学生にしては随分な図鑑を購入しましたが、実は1冊がボロボロになってしまったのでもう1冊購入したんですよね。鳥類関係の本も読んでカラスの観察や、鳩の群れの行動を調べたりしていました。そのままいけば、絶対に自分は自然科学系に進んでいたはずです。色々あって、人文よりの社会科学系に進みましたが、購入巣ごもり生活で三つ子の魂百までを知ることになったわけですね。

 なお、初見録の書き方の方針等については、こちらを参考にしてください。

 「カメラ変遷記」

 カメラについては相当に無知で、仕事用に購入していたCanon EOS M3 から始めました。別にカメラに蘊蓄があって購入したのではなく、仕事で出張が多く、出先の風光明媚を記録するのに、既に持っていた文献資料記録用のコンパクトデジタルカメラではもったいないなぁ、ということで、2016年頃に購入したものでした。ズームキットで

  EF-M15-45mm F3.5-6.3
  EF-M55-200mm F4.5-6.3

に加え、なんと接写レンズもついていました。スペックは、

  2420万画素
  シャッター速度:1/4000~30秒
  常用ISO感度100~12800、拡張ISO 25600)

と中々の高性能だったんですが、ビューファインダーがないモデルで完全に素人向けモデルだったわけです。

 もっとも、私はAPS-Cと35mmの相違も知らないまま使っていたので、200mmでは足りないと限界に直面していました(本当は35mm換算で350mmだったわけですが)。そこで、どうしても我慢ができなくなり年末にPower Shot Canon SX740 HSを購入したわけです。スペックは、

  画素 約2,110万

  光学ズーム倍率    40倍
  プログレッシブファインズーム(ラージ時)約80倍

  ISO感度 100-3200

  シャッタースピード
  15~1/3200秒、1~1/3200秒(オートモード)

 私は、当時は殆どその光学ズーム倍率40倍に惹かれて購入しました。画質が余り劣化しないプログレッシブファインなら80倍、なんと約1900mm相当の倍率になるんです。4K動画対応等のも魅力でした。そして、鳥見ランをしている見にとってこのカメラの小ささ、軽さ、ポケットに入ってしまうのに高性能というのがとても魅力でした。

 実は、このカメラもビューファインダーがないタイプだったんですが、その問題に気がつくのにはさらに4か月がかかります。

 このカメラの最初のデビューがツグミの動画でした。私としては衝撃のデビュー作だったわけです。その作品は12月29日のところで紹介しています。この頃はツグミも私には珍しい鳥だったりしました。

 

 2020年~2021年・冬鳥 初見リスト

1 スズメ

2 セグロセキレイ 

3 ダイサギ

4 カルガモ

5 ヒドリガモ

6 ムクドリ

7 コサギ

8 カワウ

9 アオサギ

10 オナガガモ

11 クイナ

    7(再掲) コサギ

12 オオバン

13 マガモ

14 コガモ

15 ツグミ

 

 2020年~2021年・冬鳥 初見録・日誌

 2020年11月15日

1 スズメ

2 セグロセキレイ 

 

 初見リスト、いきなりスズメから始まるんですねぇ~。ちゅん活の素晴らしい写真に影響され、そうだ、おれもスズメを撮ってみようと思ったんですよね。

 関東小鷲3号 (@Zsr9KRP004B2DV9) | Twitter さんとか、

(●・e・)<すずめ㌠@ちゅん活部部長補佐代理心得 (@chunkatsu) | Twitter さんの影響を受けたんですね。身近なスズメの素晴らしい、意外性のある行動、ユーモアな姿を撮りまくっている方です。スズメは一つの分野を形成しているんですよね。

 カメラはCanon EOS M3のレンズ3本セットでした。APS-Cで200mmズーム(フルサイズ換算300mm)でしたが、そんなことも知らないでやってました。2015年購入で、購入時点で鳥撮なんて全然考えていなくて、ミラーレスと一眼の区別もよく分かっていなかったのですが、当時、一眼のキャノン(レンズキット)を所持してましたが、とにかく持ち歩きに挫けるデカさと重さで、海外出張が多かったものですから、その小ささと軽さに飛びついたというところでした。

1 スズメ

2 セグロセキレイ

 2020年11月28日

3 ダイサギ

 

 初心者なのにいきなり飛びものにチャレンジしたんですね。

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3 ダイサギ

 2020年11月29日

4 カルガモ

5 ヒドリガモ

6 ムクドリ

 

 カモ愛に目覚めることになったニ葉。鳥見む始めるまでカモ類に余り関心はありませんでした。餌やると寄ってくるということの面白さ程度で(自然保護法違反ですが)。それがカモの美しさに気づいたのがこの日でした。

 ムクドリの写真はどうしたんでしょうかね。珍しくもないのに柱の天辺にいるあの鳥は何だろう?、と一生懸命に撮ったんですよね。まだ、この頃は鳥を撮るということだけに熱中していて、種類とかにこだわりも、知識もありませんでした。

 ヒドリガモムクドリの写真は、写りイマイチですから、再掲対象です。

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4 カルガモ

 

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5 ヒドリガモ

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6 ムクドリ

 

 2020年12月4日

7 コサギ

8 カワウ

 この日、初めてカワウが身近な野鳥なのだということを認識しました。鵜というと、鵜飼の鵜で、特殊な鳥と思ってしまっている人も多いと思います。鵜はかなりどこにでもいる野鳥で漁業関係者にとっては、漁獲資源の脅威になるほどの大食で法的にも狩猟で駆除対象にされています。近年は狩猟人口が減ったので鵜はかなり増えているようです。

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7 コサギ

 

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8 カワウ

 2020年12月11日

9 アオサギ

 あの大きな鳥はなんというんだろうか? 始めて間もない頃は、アオサギが珍しくて撮りたい鳥だったんですよね。

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9 アオサギ

 2020年12月16日

10 オナガガモ

11 クイナ

7(再掲) コサギ

 この日、偶然にクイナを撮影できました。これ以降、クイナを撮ることができたのは2回だけなんです。とても用心深く、基本、葦の中にいる鳥なので、いつかクイナ用のオペレーションで探鳥地を選んでいかないと思っています。写真は、結構、トリミングしたもので移りイマイチですから、再掲対象です。

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10 オナガガモ

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11 クイナ

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7 コサギ(再掲)


 2020年12月22日

12 オオバン

 おいおい、初見でこのアングルかィ?、とお思いでしょうが、まあこれでご容赦を。まだ鳥見も始めたばかりなので、オオバンというのは私の子供の時からの記憶にない水鳥だったもので、結構、はまっていました。今は、もうオオバンとかはパスで、中々、テーマ決めないと撮らないです。当方ではよく見かける鳥ですが、全国的にも増えているようですね。

 

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12 オオバン


 2020年12月27日

13 マガモ

14 コガモ

 さて、この頃は、まだ鳥の羽毛が判別できるようにとる鳥撮のガチピンとかはまだ意識していなくて、ピントについてもただシャッターを切るだけという感じでしたね。でも、この時の夫婦の仲睦まじいマガモの姿はとても良かった、ああ、いいなぁ~と思ったのでした。ピントはずれてますが私には良い思い出です。コガモは、その美しさにともひかれることになりました。後にもっとピントの合う写真を撮れるようになって、なお一層、なんて美しいんだろうか、と思うことしばしばです。

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13 マガモ

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14 コガモ


2020年12月29日

15 ツグミ

 

 当時、新規に購入したPower Shot Canon SX740 HSを、どうしても使ってみたくて、年の瀬も押し詰まった時分に出かけたわけです。この頃はツグミが珍しく、また、ツグミは模様に個体差がある(と、当時は思っていた)ので、そして、鳥はモフモフになったり、細身になったりするのですが、それを異なる種類の鳥では?、と思ったりしていたので、ツグミにハマっていたわけです。そのツグミにドはまりとなったのがこの動画でした。Power Shot Canon SX740 HS、すごいカメラだなぁと、思って鳥撮にらにハマっていったわけです。

youtu.be

15 ツグミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

55歳からのジョギング 第1回 松葉杖から始まった我がジョギング前史

 55歳からのジョギング

  第一回 松葉杖からの挑戦・我がジョギング前史

 

 皆さん、こんにちは!

 シニアになってジョギングを始めてみようと思う人は多いと思います。

 私もその一人です。55歳から始めました。

 現在、58歳、178センチで体重88キロ!! 

 これからジョギングをしよう、始めようとしている人のお役に立ちたいです。

 

【このブログの目的】

 ジョギングをかれこれ4年、やっときちんと続けられるようになってきたのでノウハウというか、体験談を世間にお話ししてもよいかなぁ、という感じになってきたのでブログにすることにします。

 というのは私は健康寿命の維持管理のためにやってます。そして、一度でもよいからフルマラソンを完走してみたい、と、これが大きな目標です。特段、運動神経がよい方ではなく、筋肉細胞も平凡です。そんなすごいこと目指しているわけではないのです。

 ところが、そういう人にとってネット上で紹介されているジョギングとか、ランニングのトレーニング方法というのはほとんど参考になりません。それでトレーニング方法について色々と試行錯誤で苦労しました。折角、このページ来てくれた方に、まずどういうレベル人向けの話なのかについて説明します。これで読む方の目的をはっきりさせます。

 きちんと続けられるとは、

 毎回、毎回、走行記録(距離・時間・コース等)をとってデータ管理をしながら1年以上、トレーニングを続けている人

ということにしましょう。1年以上としたのは走るって意外と四季の影響を受けるんですよね。梅雨時や台風シーズンは雨の関係で走行日数が稼げません。夏には日中になんて暑くて走れるものではありません、等々。季節によってトレーニングの仕方や走るコースも変えたりするものなのです。

 

【我が「ジョギング前史」? どんなレベル人向けのブログか】

 さて、私の場合、さらに5年くらいのジョギング前史があります。とてもジョギングなどとは言えない時代があるのです。多分、このジョギング前史の話は、参考になる人がかなりいると思いますので、そこから書こうと思います。

 ジョギング前史の開始当初は速度だと時速6キロがやっとこすっとこか、それも怪しいという次元でした。走行距離だと、最初は百メートルも続けて走れませんでした。見た感じでいうと、歩いているというよりは走ってる、なんでそんなにゆっくりなの?、という感じです。

 現在、やっと時速7キロ前後でなら30~50分くらいは走れるようになりました。もっとイケるかも。時速8キロだと15~20分かなぁ

 さて、こんな低レベルの私ですが、思うに、この層の人はとても多いはずです。ここから完全に一つ抜けるというと多分、時速10キロで1時間走れる、という線になると思います。所謂、SUB4ランナー(フルマラソン4時間以下)前後の人です。勿論、時速10キロ・1時間走れるからといって、じゃあそのペースで42キロ走れるかというと、それはまた別問題ですが、ランナーとジョガーの違いは、時速10キロで1時間前後が、現実的な目標になっているか否か、既に実現できている、といった線にあると思います。

 

【普通のシニアってどんな人?】

 多分、私も練習で根性発揮すればもっとイケると思います。でもそんなことはできません。普通のシニアがそんなことをすれば、翌日はおろか翌々日、さらに翌・翌々日の仕事に障りがでてしまいます。シニアと言っても、一応、現役なのです。職場でヘタっていれば若いのから軽く見られますし、第一、皆に迷惑です。そして、無理をすると一週間全体の予定が崩れてしまうのです。

 普通のシニアを定義します。

 シニアとは40代後半以降くらいからの人で、栄養補給-睡眠等の休憩-精神的な息抜-お仕事というサイクルによる体調管理をするのに一週間単位で自己管理をしないと十分な能力の発揮が難しくなってきた世代の人のことです。

 そして、この一週間単位で行うことができる活動範囲の縮小を老化現象と呼ぶことにします。若い時のように全力を出す、というような練習は避けなければいけません。若者と違って、一晩寝れば朝にはピンピンしているというわけではないのです。シニアは皆、そうではないでしょうか? また、一度、故障をすると回復まで長くかかるので、無理は禁物なのです。

 

【我が「ジョギング前史」? 何があったのか】

 さて、実は、私は40代半ば一度、交通事故で意識不明の状態になりました。幸い、職場復帰を果たせました。松葉杖は3ケ月くらいで卒業できました。でも、40代後半以降、体調管理が結構、大変でしたね。50代に入る直前でしたね。バスに間に合わなくなりそうなので走ったのですが、その時、あー、俺、走れないんじゃん!、まじー??、ということになりました。なまじ順調に回復して職場復帰したものだからリハビリ体操みたいなこともせずに来ていました。大体、仕事を続けるので日々、精一杯でした。これも普通のシニアは皆そうだと思います。健康管理は日々の習慣、心がけの問題とか言われると、バーカ、働いてみぃ!、精一杯なんだよぉ、こっちは、と内心、叫んだりしませんか?

 しかし、数十メートルもロクに走れないという現実を前に、これはまずい、これよりさらに老化したら一体、どんなことになるんだ!、ということで50代になって少し、ジョギングらしきものを始めたのです。

 ジョギングらしきもの です。

 私の場合は交通事故ということもあったので、ここまで体力を下がる人は余りいないと思いますが、ガチに運動不足だという人には結構、参考になる話だと思います。さて、そのジョギングらしきもの、とは!

  1.  タイムとか、計測以前です。マジに20m、走れませんでした。
  2.  距離も計測以前です。体感で、これヤバイと感じるまでの距離が肝心です。

 

 次回は、「歩くから始めましょう、は、全然ダメ」

旅の古本屋 ブログ・開設の辞

 みなさんごきげんよう! 

 パンデミックから一年がたちましたね。1年と言いましたが、日本で最初にコロナの感染者が確認されたのが、ちょうど、一年前の今日だったんです。

 

 このステイホームの1年、皆さんはどんな一年を過ごしましたか?

 ステイホームで断捨離、何かと自分の生き方とか、社会や世の中のあり方を見直す大きな機会になっていると思います。

 

 幸い、今のところ、私、そして、私の生活圏り身の回りに感染者はいませんが、 このところ私が一番よく考えいたことは、自分という人間が、

 

 何の肩書きもない一人の人間として、

 この世の中で残りの余生、おそらくは四半世紀ほどの時間を

 どのようにして過ごしたらよいのだろうか?

 

 ということでした。

 

 まだ定年は先なんですが、気持ちや意識の上で、自分の生き方から肩書の断捨離をしてみました。今までしなければならない!、という至上命令の最たるものは子育てでしたが、一段落ついたわけです。やっとこ、すっとこ自分育てというわけです。

 

 それで出来上がったのが「旅の古本屋」です。

 

 私は現在57歳ですが(2020年当時)、自分と同じような境遇や状況にある世代が世の中にはたくさんいるじゃないかということを期待して、SNSで何かを始めてみようと思って、 Twitter や、ブログ、youtubeなどのアカウントの準備を、在外業務のベトナム?で?始めたわけです。

 

 ご同年輩の諸氏、いかがお過ごしでしょうか?

 ベトナム?、そう、ベトナムだったんです。

 

 何しろ外国への単身赴任なので、大変なことも沢山あるのですが、仕事と生活、 どちらも自分のこと以外にはやることが何もないのです。そこへ持ってきてベトナムでは体調が思わしくなくて、ほとんど仕事をするか、横になるか、病院に行くか、そんな過ごし方をしていました。

 

 そんな1年の間に、、、、!

 

 日本では天皇の御代も代替わりとなり、

 

 自分の子供が結婚・出産をし(一時帰国しました!)、

 

 2019年5月の帰国後は、ベトナム生活の1年間をまとめながら、お休みしていた日本での仕事への復帰にバタバタと忙しく半年ほど過ごしていたら、パンデミックになったわけです。

 

 バタハタと忙しく過ごしていた半年の中には、バタバタの最たる大きな仕事にオリンピックに関わることがありました。どうやらそのオリンピックもコロナで断捨離ということになりそうですね。

 

  なんか海外で生き方の見直ししようとしてたら、御代が変った子供が結婚した孫できたーオリンピックはコロナで中止~、と、世の趨勢から我が身独り置いてきぼりの観、無きにしも非ずなんですが、お天道様から引導もらった!、ということにしています。

 

 さてこのブログ書き始めの際一番肝心な問題に戻ろうと思います。

 

 何の肩書きもない一人の人間として、

 この世の中で残りの余生、おそらくは四半世紀ほどの時間を

 どのようにして過ごしたらよいのだろうか

 

 という問題です。 

 

 お金についてそんなに大きな欲望や 期待をしているわけではありません。

 医食住の日々の暮らしを支えられれば良いのです。

 服とか見栄えについては不衛生ではなくて、

 健康で普通な感じで過ごせればと願っています。

 

 もう競争だとか、他よりは自分をよく見せたいとか、人の上に立ちたいとか、そういうことをめぐる足の引っ張り合いみたいな人生は本当にまっぴらごめんです。

 目立たず人知れず、さりとて見苦しくなく生きられればそれでよいのです。

 

 しかし大きな問題があります。

 

 楽しく生きる、ということです。

 楽しく生きるとは、 自分らしくということなのではないかと思います。 

 

 ところが・・・!、

 

 人生を振り返って思うのですが、自分らしくって結構、難しかったなぁって思うのです。 自分らしく生きるとは「暮らす」ということです。私は自分らしく生きてきたつもりなのですが、外国で仕事をすることができたなんて、私はやってみたいと思ったことではあるわけですから、なんだ、自分らしく生きてきたじゃないかと言われれば全くその通りなのです。でも、五十歳を超えた頃にすごく大きな問題に気がついたのです。

 

 私の生き方には、暮らし方がなかった、のです。

 

 働き方という意味でのライフスタイルはあったかもしれません。

 それは職業とかお金の稼ぎ方だとか、お金や職業を通じた世の中との関わり方(所謂、ステータスってやつ)だとか、そういうライフスタイルは確かに私なりに、上手だったとは思いませんが、持つことができたと思います。

 

 でも、それってやっていて、いいなぁ、と思うことは殆どない、勝っても苦い潮ということが多い競争社会でしたね。勝って喜ぶというよりは、ホッとする、ばかり。私には向いていないのです。

 

 出世するのは嫌な奴ばかり、とは言いません。

 みんな人の好さを捨てて成り上がっていきます。

 その痛みも人生の機微ってやつでしょう。

 でも、それって第二の人生のなんの役に立つの??、、、

 

 しかも、その中には暮らし方というものが全然ないんですよ。

 

 いや働き方で精一杯だった。暮らし方を犠牲にすることで働き方を守ったり、自分にとってよりよい生き方を作ってきたつもりのですが、それって肩書きによって支えられていた働き方であって、肩書きがない、自分が関わってきた組織がない、つまり余生をどう過ごすかということには、何も残してはくれない

 

 それどころか余生にはすっかり仕事や競争で健康もすり減り、心も荒んだ自分がいるだけなんだということに、気がついたわけです。私の人生にとって最大の危機は、暮らし方がないということなんだ、と、とても深く思うようになりました。 

 

 もっと早くにそうしたことに気がついてるべきだったなぁと思ってます。 

 

  車中泊をしてみたいなぁと思ったのもそういうことが大きな理由だったのかもしれません。

 

 ちょっと極端な考えかもしれませんが、ずっと働き方だけで生きてきた、暮らし方なんて全部、嫁さんに丸投げ、言いなり、で、暮らし方に自分というものがない生き方をしてきたものにとって、念願のマイハウス、自宅に帰ってみても、その中に自分の暮らし方ってないんですよね。いろんな意味であんまり自分の居場所ってないんです。だって寝るために帰ってきてるだけだったようなものなので。

 

 帰ってくるマイハウスは規則のかたまりで、結構、私にとっては上手に遵守して過ごすには大変、、、、、、もしかして、地雷原、、、

 

 一応、自分が作った家なんだけど、、、(^-^;

 

 考えてみればベトナムにいた一年間、パートナーと連絡して話し込んだことなんてないんですよ。なくて清々した!、とまではいきませんが、ほっとした、というのはありますね。とりあえず地雷原、さらば、という感じですから。娘、結婚する、孫、産まれる!、とそういう時の連絡はしたけど、まあ、現場にいたとして男なんて本当に役割なんてないもんです。車出すとか、重いもの持つとか、それでも一生懸命になるんですけどね。でも、細かい思い出話になると、まぁ、ついてこれんこと、これんこと。

 

 よく男の勤め人の間で自嘲気味に、家はあってもホームレス、とか言いますよね !(^^)!

 

 懸命に働いて家族を養い、それによって得ることができた喜びは、なにものにも代え難いかもしれませんが、それだけが私の暮らし方で、それだけが私の私らしさということなんだろうか?

 

 いやーそれは違うなあ、全然違うなあ、と感じている私がいるのです。

 

 私は少年時代、青年時代、大志を抱き、世間に臨みました。

 家庭的なパパさんなんて、はっきり言いますが、夢のひとかけらにもありませんでした。

 そんな文弱の輩が言いそうなことなんて!

 よいパパなんて男の目指す世界のわけねーだろー!

 天下国家が男の舞台!、そう、そうです、これこそ昭和男の道!

 だから結婚なんてしたってうまくいくわけないです。

 別に相手が悪いわけではない。男は、所詮、男、というだけのことです。


 でも、ちょっと前のことです。若い女性たちの話を聴いてギョっとしたことがあります。

 それは自分たちの「お父さん」についての話題でした。こんな感じでした。

 

 「お父さんって何が楽しくて生きてるんだろうか?」

 「うん、そうそう、お父さんって家族でどっか行っても黙ってついてくるだけじゃん」

 「家族で何をやっても自分のやりたいってことやってるというのでもなく、脇役ばっかで、、」

 「話しても全然、ついて来れなくて」

 「なんかちょっと話しても結構イミフだったりして」

 「忙しそうで、朝早く出かけて、帰ったら疲れて寝てるだけ」

 「 お父さんって何が楽しいかだろうねぇ?」

 「そう、なんだろうねぇ」、「お父さんって何なんだろうね?」

 

  この会話って結構当たってんですよね。

 

 父親って、「自分」がないんですよ。家庭のためってことの仕事で精一杯、それで考えているのが天下国家だったりして、それなのに、というか、それゆえに、結構、いやいや、とうとう、家庭に居場所とか、肩身が狭かったりして。

 

  そうやって長く生きてきたら、きっと仕事の中にも、働き方の中にも、生き方の中にも、家庭の中にも、暮らし方の中にも、お父さんという存在はお父さんという肩書きでしか存在しなくなってしまっているのです。

 

 自分で選んだ肩書きではありますが、、、、

 そして選んだ肩書きに責任をもって生きていかなければいけないとも思いますが、、、、

 

 その「お父さんという肩書き」は、働き方をめぐる肩書きによってしか支えられてこなかったのです。

 

 それで50を過ぎてから、こう思ったのです

 

 今までは、世のため、人のため、家族のため、妻の短気爆発回避のため、この四つだけが自分の生き方でした。これからは少しは、自分らしく、自分のために生きてみたい、そんな願いで自分の SNS のアカウントを準備したわけです。

 

 ブログを始めようと思ってこのアカウントを準備してから、 3年も経っちゃいました。普通のおじさんには、これだって難事業だったのです。

 

 でも、「旅の古本屋 里山里海紀行」、今、これが新しい私の肩書です。生涯現役の肩書!、定年のない肩書なのです。

 

 非常事態宣言も出てしまい、車中泊もいつまでたっても準備、準備で出発することができないわけですが、 旅の古本屋 と称した「本当の私」のアカウントにお付き合いして頂いている皆さんにとても感謝しています。 

 

 メキシコのある先住民の言い伝えに、「原始、人間は大空を自由に飛ぶ鳥だった」という説話があるのを思い出しました。鳥は脊椎動物ですから遺伝子的にも人には鳥と同じ何らかの痕跡があるのかもしれません。思えば小学校の時、最初に買った図鑑は『原色 日本鳥類図鑑』(保育社)でした。子供のくせに随分、専門的なものを買ったと思います。昨年から急に鳥撮を始めたのもそのせいなのでしょう。素人俳句も、祖母が俳号があり、いくばくかの嗜みを教わったことがあります。三つ子の魂は百迄なんですね。

 

 50も過ぎて初めて自分のために生きてみようと思った普通のおじさんのブログですが、今度こそ、自分が自分らしく生きるための旅をしようと持っています。

 

 私にはどんな遺伝子があって、原始、どんな自由を持っていたんだろうか。

 里山里海の花鳥風月にそれを確かめに行こうと思います。

 

旅の古本屋 オンライン句集『ステイホーム3 芒種・夏至』2020年第11・12節季

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 『ステイホーム3 芒種夏至』 9句

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 2020年  芒種 6月5日より6月20日

        夏至 6月21日より7月6日

 

 ステイホームの巣ごもり生活、3か月目。

 リモートワークが日常化。感染症対応の仕事が大変、、、ついに2節季で9句に。夏至には一句もできずに目標の半分以下に。夏至とは言うものの長梅雨に突入です。今年は、いや、今年もよく雨が降るなぁ。

 

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2020年6月8日

 小満すぎ、はや芒種。夏ですねぇ。暑くなってきました。あー、里山に行きたい! お出掛けの準備ばかり整えていて、想像の中での旅路を楽しんでいます。

 

 代田すみ 流れぐもを 追うみなも

 

 

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 2020年6月13日

 

 夏椿が沢山の蕾を空に向けています。

 お釈迦様の逝去を囲み見送った娑羅双樹に似ていることから沙羅とも言います。

 カンボジアの寺院でも沙羅を見ました。

 まだインドの沙羅を見たことがありません。

 

  夏椿 インド・アジアを 咲きめぐる

 

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プノンペン沙羅双樹の花

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プノンペン沙羅双樹

 

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 2020年6月18日

 

 還暦を前に若者との関わりが時に面倒になります。
 幼いのに生意気!
 夢はよく変わるし!
と敬遠したくなるのですが、あ!、思い出した!、俺もそうだった!!


 蝸牛にも 老若ありやと 角を見る

 

 紫陽花の 七変化にも 蝸牛あり

 

 蝸牛にも ありし日々の 色変化

 

 

 

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 2020年6月21日

 
 寒いです。爽やかお天気と梅雨寒の繰り返しで体に少しきます。でも雨が小梢に滴るにはちょうど良い塩梅の時があるんですよね。そんなときは木々を面白く眺めて過ごすとができます。

 

 梅雨冷えの しずくの彼岸へ 背のびせり

 

 梅雨寒の しずくに世界を のぞきこむ

 

 

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 2020年6月21日

 

 田起こしから代掻き、水をはってあの明鏡止水の世界ができるのですね。Twitterを通じて初めて農家の方の手間を知りました。今日より夏至芒種の締めの句とします

 

 みまほしき 代田に響く 鋤を知る

 

 代掻きて 夏ひらくべし 蒼き田へ

 

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https://twitter.com/farm1212/status/1271967685648113665

 

旅の古本屋 オンライン句集『ステイホーム2 立夏・小満を過ぎて』2020年第9・10節季

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 『ステイホーム2 立夏小満を過ぎて』 13句

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 2020年  立夏 5月5日より5月19日

        小満 5月20日より6月4日

 

 ステイホームの巣ごもり生活も二か月がたちました。5月7日よりリモートワークが本格稼働。日々がとても忙しく成ります。そのせいか、2節季で13句。1節季10句を目標としていたのですが。リモートワークになると就業時間は全て自己決定なので、一日中、朝から晩まで働くことになり、週末はへとへとになっていたりします。人が見ていない方が、妥協できないものなのかもしれません。

  

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 2020年5月8日

 

立夏発句

 

 夜明け前の寝覚めでした。かすましき政府批判にも、一大変革とか、未曾有といった言説にも、きっと何事もなかったかのように世間は何時もの普段へと戻っていくのですよと、朝焼けを告げるさえずりたちに諭されたのです。

 

 

 ステイホーム ゆめよ過ぎよと なつたちぬ

 

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 2020年5月16日

 

 あっという間の一週間でした。今週は明け方の空に残った月が珍しい程の輝きを放って始まりました。有明月(ありあけづき)とか名残の月(なのこりのつき)と言うのですよね。

 

  黎明に 月かがやけり 夏は来ぬ

 

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 2020年5月22日

 

 7日からリモートワーク体制が本格稼働、立夏後半は寒い雨空ばかり。

 連日、慣れぬ電子作業?で就業時間なし!。

 気づけば24節季小満、朝からヘトヘトでもう夕刻だって!

 

  曇天と あおぐ木の葉と はや小満

 

  テレワーク 朝、夕もなく 卯も香らず

 

            * 古語の卯花の匂うは咲き誇るの意。

      

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 2020年5月23日

 

 電子マネー 今朝、さる電子マネー(ポイント)アプリの通知に気がつきました。ポイントが増えたとかいう通知。いやー、久しく使ってませんね、ポイントマネー。コンビニとか全然、行ってません。今朝は夜来からの雨が上がり、風が少し気持ち良い一日でした。

 

 柏葉に こぼれはせぬかと 雨の露

 

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 2020年5月24日

 

 ステイホームからかれこれ二月、今朝、久しぶりに走りました!。

 気持ち良かったけどマスクに手袋して走るというのもなぁ~。

 午前5時ちょうどでした。

 もう明るいんですね。払暁を楽しみたかったのに、すでに明るくなってしまいお花はニコニコ!!

 

 払暁を 花ときそはば 紅かてり

 

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 2020年5月27日

 

 この季節、芍薬を詠まれる方が多いですね。

 今年は外にも出れず、もう、芍薬の時期は過ぎてしまったようです。

 緊急事態宣言は解除されましたが、世間の様子見ながらそろーりと外出してみようかなと思ってます。

 

 ステイホーム 芍薬もみず アマリリス

 

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 2020年5月30日

 

 在宅ワーク、本格稼働3週目、昨日はヘト(×_×;)ヘトに。

 巣籠もり生活で運動不足のせいでしょうか。

 体温、血圧異状なし!ですが、体が鉛のように重くて、、と思いきや、もう夕方、レース越しにキレイでした!

 

 テレワーク なまりのごとく 夏開ける

 

 夕焼けを レースにうつし 初夏の候

 

 

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  昨日の昼前の爆音はブルー・インパルスだったのですね。

 都内ではないのですが、よく家の上空を飛んでゆく自衛隊機があります。

 昨日はやけに爆音がとどろいて、低く飛んでるなぁ、と思いました。

 ジェット機は普通、高く飛ぶのです。

 

 ごうごうと 夏ひきよせり ジェット呵成!

 

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 2020年6月1日

 

 黎明の響きわたる鳥の音の
 高きこと、
 美しきこと、
 巧みなること、
 描くことかなわず、
 書くことあたわず、
 いかでか伝えん、この朝を

 

 

  高きこと 野の鳥なるか 梅雨の朝

 

  野の鳥の 声すみわたる 梅雨の朝

  

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 2020年6月4日

 

 NHKの意識調査によると初老の平均年齢は57歳だそうです。私はまさにその年齢!。初老なんだ。ちなみに中年は40~64、高齢者は65以上。今日、ステイホームで延び放題の髪を自分で切ってみました。さっぱりしましたよ。


 代田澄み 齢をかぞえ 髪を切る

 

#俳句
#代田

 

 

 

旅の古本屋 オンライン句集『ステイホーム 清明と穀雨に』2020年第7・8節季

 

ささら水 (椋叢書)

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  • 作者:葵, 川島
  • 発売日: 2018/09/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

角川季寄せ (辞書・事典)

角川季寄せ (辞書・事典)

  • 発売日: 2014/01/24
  • メディア: 単行本
 

 

 

 オンライン句集、こんなふうに始まりました 

 元々は第二の人生に向けて「旅する書斎」と題し、全国車中泊の紀行文を書こうと思っていました。ところが、ほぼ時を同じくしてコロナ感染症拡大の事態となり、旅することもままならなくなりました。引き籠り生活の中、SNSを通じ想像の旅を愉しみとしていた日々、ふと俳句が口をついてでてきました。そうだ!、行動自粛が終わったら俳諧紀行もやってみよう。その旅の始まりをここからはじめてみよう。こうして、徘徊できない俳諧紀行が始まりました。24節季の清明穀雨の2節季、私にしては珍しく続いたものです。

 

 スマートフォンって素晴らしいと思いません?

 現代の筆立ですよね。高性能で、検索辞書・百科事典、カメラ機能付きです。なによりも、自己表現の機会がやれ人脈だ、派閥だ、しがらみだといったこととは関係なく誰にでも出来ます。自己満足と言われれば、その通り!、でして「井の底の蛙」と言われようとも「意の底の蛙」でありたいです。さあてこの取り組み、しがらみ無縁のネット社会で辞世の句のその日まで続けることができるか、できないのか?、そんな私の私への挑戦をよすがの愉しみとしたいです。

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スミレは密やかに美しく咲いている。気がつく花である。

 

 

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 『ステイホーム 清明穀雨に』 20句

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2020年4月11日

 

 コロナ禍で花見もままなりません。世の中あげて屋内生活。SNSは閲覧、書き込みが花盛りのせいかネットも渋滞気味ですね。

 

  億兆の  言の葉のこし  春すぎる

 

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2020年4月11日

 

 「八割おじさん」、話題ですね!

 対人接触を8割、減らすべき、いや、それは無理!、とか。

 8割、減らしたら、私、一人以下に (^-^;;;  身、削るしかない?、でもいいんです!

 仕事やお金に必要な8割なんて心を削る8割でしかないのです !(^^)!

 

 逢うもなく 待つもなく ただ 春を愛で

 

画像

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 2020年4月12日

 ネットを意識通信とはよく言ったものだ。悪性感冒禍で一億・総意識通信社会となった。溢れかえる人の性が日々押し寄せる。感染症拡大のごとく答えの見えぬ問をめぐり罵ることばかり多く、この期に及んでも舌鋒を競う人の性。

 

 電脳の

 春に蠢く

 罵詈雑言
 陽もなき朝に

 ことだまもなし

 

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 2020年4月14日

  疼痛が半端ないです。ご経験のない方には想像もつかないと思いますがそれでよいのです。表現のしようもありません。

 

 呻きさえ 風にちぎれし 花木立

  

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 2020年4月14日

 今日は風が強く、春にしては寒いのに寝台から仰ぐと、日溜まりが恋しく見えます。

 

 おひさまや
 透かして仰ぐ
 そらの色

 

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2020年4月15日

 コロナ禍に闘病の日々を過ごす方も少なからずいるでしょう。おいそれ病院に行くことさえためらわれる。そこには懸命に、文字通り懸命に職務精励されている方々がいる。夜明け前、私も、皆さんも、きっとこうなればと、願いました。

 

 いつの日か
 里、山、海で
 筆とらん
 緑はなやぐ
 そのにぎわいで

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2020年4月23日


在宅自粛で気持ちが晴れませんよね。
こうして小さな画面に日々向き合い
沢山の思いや呟きに触れていると
ついつい自分の考えや思いを

いじくり回し過ぎてしまうんだなぁー、と、今朝、知りました。

 

 ステイホーム そらは五月に 抜けにけり

 

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2020年4月24日

本当に、本当に、たのしみ!

たのしみですよー!!

 在宅自粛の日々、あの夏の輝きに、爽やかに香る甘い!

 

 ほんのりと
 夏の果(香)さがす
 ステイホーム

 

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2020年4月25日

 感染・入院が今生の別れになる、そんな死が世界の20万人に日本の348人に訪れました。社会の機能を護るため外で、最前線の医療機関で奉職する皆さんの御無事を家で祈るしかできません。今日は強風の中、鳩のつがいがいました。久しぶりに話をしてみました。

 

 吹きすさぶ
 わかばのいえに
 きみつがう

 

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2020年4月26日

 ステイホーム、起きている間中、リモートワークになってます。座る=パソコン見る=仕事する、、何か違うことを!と思ってもパソコンの前に座るか、寝るしかないのです(^_^;)。ベランダで深呼吸をしてみたら、足元で小花たちが微笑みかけてくれました。

 

 ステイホーム 小さな春と 日曜日

 

 

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 2020年4月27日
 このトークリレー、最初の会しか参加できませんでしたが、今、日本人は世界中で活躍しているんですね。欧米、中国・東南アジアからインド、南米、オセアニア、アフリカ!

  

 はるかぜや
 夢、五大陸を
 駆けめぐる

 

 ステイホーム
 世界の四方(よも)の
 春を知る

 

 出会う春
 あたらしきかな
 海の民

 

 

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 2020年4月28日

 ステイホーム、引き籠もり生活で意外にも、久しく音楽鑑賞をしていませんでした。毎日、小さなスマホを覗き込んでいるのに。そんな私と世界をつなぐ6インチをつつむ静寂に、今朝、突如として雷鳴が響き渡りました。そして、思い出したのです。

 

 春の雷(はるのらい)
 音なき日々を
 うちにけり

 

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 2020年5月2日
 4月30日は荷風忌でした。日記『断腸亭日乗』をよく読みました。日露戦後のパリ、ニューヨークと豊富な欧米渡航歴が耽美派文豪を育みました。戦時の思想統制下では息を潜めるように空襲下の世相を日々、綴りました。ステイホームをどう記したでしょうか。

 

 感染渦は
 空、祓(はら)いたるや
 荷風の忌

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 2020年5月3日

 今年は一日が八十八夜だったのですね。お茶の嗜みはないのです。緑茶が差程、得意ではなく。二日遅れですが窓外の朝をハーブティーで楽しむことにしました。

 

 ハーブにて 八十八夜を のみほせり

 

 かぞえなば 九十夜にて 茶をすする

 

 新緑を ハーブの香にて 温める

 

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2020年5月4日
 令和改元から一年が過ぎ、今日、5月4日は「みどりの日」。元は4月29日の「天皇誕生日」のことでした。天皇崩御された昭和64(1989)年、陛下が緑を愛されたことにちなみ改称。更に平成19(2007)年、5月4日に日を改められました。

 

 ゆく春に 御代をかさねし みどりの日

 

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  2020年5月5日

 今日、5月5日は結婚記念日。特別なことは余りしませんが、カサブランカの花束を切らしたことはないのです。でも宅配物も消毒、100時間留置きして開封なので生花は無理……そこで折紙で作りました。子供みたいなこどもの日です。_(^^;)ゞ

 

 しらゆりと
 かさねかさねし
 夏まじか

 

 

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